ペンタックスは2007年4月10日,HOYAとの合併を断念したと発表した(PDF形式の発表資料)。断念の理由は,社内事情および株主を含む社外事情を総合判断した結果だという。両社は2006年12月21日に,「2007年10月1日に合併する」と発表していたが(Tech-On!の関連記事1関連記事2),これを今回,正式に白紙に戻したもの。ただし,HOYAとの広い意味での経営統合については,今後とも検討を進めるとしている。

 加えてペンタックスは,社長交代の人事も発表した(PDF形式の発表資料)。2007年4月10日付で,代表取締役社長執行役員だった浦野文男氏は取締役に退き,代わりに取締役上級執行役員コンポーネント事業本部長だった綿貫宜司氏が,代表取締役社長執行役員に就く。社長交代の理由は,経営体制の一層の強化を目指すためとしている。

 新社長の綿貫宜司氏は,1978年に旭光学工業(現ペンタックス)に入社。アサヒオプティカルフィリピン(現ペンタックスセブフィリピン)社長,ペンタックスコーポレートセンター経営企画統括部長などを歴任してきた。

 なお,同社は,取締役専務執行役員の森勝雄氏が,2007年4月10日付で取締役となることも発表している。