デジタルAV機器などを対象とするDRM(digital rights management)規格「Marlin」を策定する米Marlin Developer Community(MDC)は2007年3月29日に,携帯機器向けのDRM規格「OMA DRM v2.0」とMarlinを相互運用するための技術仕様「OMArlin」を発表した。MDCは近日中に公開する予定である。

 OMArlinは,OMA DRMとMarlinを完全に相互運用できるように機器やサービスを開発するための仕様である。この仕様に従って開発した機器を利用するユーザーは,特別な操作をしなくてもOMA DRMまたはMarlinで保護したコンテンツを視聴できるようになるという。OMA DRM対応機器とMarlin対応機器をサービスやコンテンツによって使い分ける必要がなくなる。

 MDCはOMArlinを,Marlinの正式仕様の一部とする計画である。OMArlinの開発には,米Intertrust Technologies Corp.,オランダRoyal Philips Electronics社,ドイツCoreMedia AG,英Vodafone Groupのほか,MDCの設立メンバーであるソニー,松下電器産業,韓国Samsung Electronics社が携わった。