松下電器産業は子会社の日本ビクター売却に関して,米投資ファンドのTPGに優先交渉権を与える方向で最終調整に入ったもようだ。日本経済新聞が2007年3月16日の朝刊で報じた。記事によれば,松下電器は週内にも優先交渉権をTPGに与えて売却価格や再建計画などの交渉を進め,今月中にも最終合意を目指す意向という。松下電器が3月9日に実施した入札には,米TPGのほか,米Cerberus Capital Managementが応札していた。

 本報道に関して,松下電器産業は16日の10時30分の時点で「日本ビクターの売却に関して一部報道がありましたが,何も決まっておりません」としている。