日経リサーチの調査によると,ワンセグ放送に対する認知度は2007年2月時点で約6割だという(発表資料)。同社が2007年2月に,ワンセグ放送に関するアンケート調査を実施したところ,ワンセグ放送の「サービス内容を知っている」と答えた人は回答者全体(4807人)の59.5%,「名前のみ知っている」と答えた人は36.2%だった。同社は2006年11月にも同様の調査をしているが,その時点では「サービス内容を知っている」人が49.9%,「名前のみ知っている」人が43.9%だった。「サービス内容を知っている」人の割合は前回調査より9.6ポイント増加し,「ワンセグ」という言葉が定着しつつあるという。

 「ワンセグ放送を視聴できる機器を持っているか」との問いには,前回調査と比べて5.8ポイント増の12.6%の人が「持っている」と答えた。また,機器の種類については携帯電話機が大半を占めているが,ワンセグ放送対応のパソコンの増加に伴い,パソコンで視聴する人も前回調査より増えているという。

 ワンセグ放送を視聴する場所に関しては,「電車の中・待ち時間」が35.2%と最も多いものの,それに次いで回答が多かったのは27.4%の「自宅(自分の部屋)」で,家庭内でもワンセグ放送を視聴する傾向が見られた。前回調査より,「電車の中・待ち時間」での利用は5.6ポイント減少し,「自宅(自分の部屋)」での利用は3.2ポイント増加している。以下,26.2%の「車の中」,19.1%の「自宅(リビング・ダイニング)」,17.4%の「学校や職場」と続く。この3つはいずれも前回調査より5ポイント程度増加しており,ワンセグ放送の利用場所が広がっていると同社は分析する。