ガートナー ジャパンがまとめた2006年の国内プリンター市場調査で,キヤノンが出荷台数シェアで38.8%を占めて首位に立ったことが明らかになった。2位はセイコーエプソンでシェアは37.2%。昨年の同じ調査ではエプソンが38.6%で首位,キヤノンが38.2%で2位だった。エプソンは2006年,インクジェット機の販売数量を絞り込んで利益を改善する方針を採っていた(Tech-On!関連記事)


プリンター国内出荷シェア(左が2005年,右が2006年。単位は%)

 2006年のプリンターの国内出荷台数は前年比2.1%減の851万4000台,出荷金額は同3.2%減の3539億4800万円だった。市場が縮小したのは,出荷台数の8割以上を占めるインクジェット機の出荷が減少したためという。インクジェット市場は,複合機の出荷が19.7%伸びたものの,単機能機の出荷が24.3%落ち込んで,全体として2006年はマイナス成長に転じた。

 ページ・プリンターは,モノクロ機からカラー機の置き換えが進んでいることもあり,モノクロ機が2.3%減,カラー機が3.6%増となった。カラー機では特に,小型化と低価格化の進むA4タイプが出荷を伸ばしているという。


プリンター国内出荷推移(単位:万台)