三重県のベンチャ企業,ディスプレイテック21(本社:三重県多気郡・笠野和彦社長)がLCDの高画質化と低コスト化の両立に向けた新方式のバックライト「真空蛍光バックライト(FE-BL)」の試作品の開発に成功した。カーボンナノチューブ(CNT)カソードと蛍光体を組み合わせて構成している。FE-BLの技術は,高価なLED方式のバックライトでないと実現できない高画質と,現状ではまだ割高であるが,将来の量産時点で現行の冷陰極管(CCFL)方式のバックライトと比較しても遜色ないコストの低減を両立させる。しかも,今後ますます厳しくなることが予想される環境対策という面でも優れた特徴がある。このFE-BLのアドバンテージや従来技術との比較,同社の将来のR&Dロードマップについて笠野氏に話を聞いた。
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