図1 左のデスクトップ型筐体に,パソコン部を録画ユニットが入っている。液晶テレビは20型品
図1 左のデスクトップ型筐体に,パソコン部を録画ユニットが入っている。液晶テレビは20型品
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図2 IEEE1394で録画ユニットと液晶テレビを接続する
図2 IEEE1394で録画ユニットと液晶テレビを接続する
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図3 インターネットAQUOS用のリモコン(右)は,中央部にタッチパッドを搭載した。これにより,従来の液晶テレビ用リモコン(左)よりシンプルなボタン配置にできた
図3 インターネットAQUOS用のリモコン(右)は,中央部にタッチパッドを搭載した。これにより,従来の液晶テレビ用リモコン(左)よりシンプルなボタン配置にできた
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 シャープは,液晶テレビとパソコンを組み合わせた「インターネットAQUOS」の新製品を発表した(ニュース・リリース)。2007年春に発売する。

 前回の機種(Tech-On!関連記事)との最大の違いは,録画機能をパソコンから切り離し,代わりに独立した録画ユニットを載せたこと。「これにより,録画中でもパソコンをストレスなく動作させることができる」(シャープ)。パソコンと録画ユニットとの間でデータのやり取りはできない。パソコンの電源が落ちていても録画ユニットは動作する。

 この録画ユニットは液晶テレビとIEEE1394で接続して用いる。ユニット自身はデジタル・チューナーを持たず,液晶テレビのデジタル・チューナーが受信した映像ストリームをIEEE1394経由で取り込み,ユニットのHDDに保存する仕組みだ。チューナーを2つ載せる構成よりも部材コストを削減できるが,録画時は液晶テレビのデジタル・チューナーを占有するため,液晶テレビで裏番組を視聴できない欠点がある。再生時は,録画ユニットからIEEE1394経由で液晶テレビに映像ストリームを送信する。

 電子番組表(EPG)を使った録画予約や早送り,巻き戻しといった機能は,液晶テレビ側のソフトウエアが担う。録画ユニットはIEEE1394経由のムーブ機能には対応していない。

リモコンにタッチパッドを採用

 パソコンとテレビを操作する共通リモコンには,マウスの代わりとして使えるタッチパッドを搭載した。これにより,パソコンの操作とテレビの操作を一つのリモコンで実現できる。このタッチパッドは4方向ボタンも兼ねており,十字キーの要領でカーソルを動かせる。

 インターネットAQUOSは,パソコンと録画ユニットを備えた3機種と,液晶テレビ「AQUOS」本体の3機種の組み合わせから成る。パソコンと録画ユニットのセットのうち上位機種である「PC-AX120S」は,録画ユニットのHDD容量が400Gバイト,パソコンのHDD容量が250Gバイト,CPUは「インテル Core2 Duoプロセッサー(1.66GHz)」である。下位機種である「PC-AX80S」および「PC-AX60S」は,録画ユニットのHDD容量が250Gバイト,パソコンのHDD容量が80Gバイト,CPUは「インテル Celeron Mプロセッサー 410(1.46GHz)」である。いずれも,OSは「Windows Vista Home Basic」を採用した。PC-AX60Sは,PC-AX80Sから「Microsoft Office Personal 2007」を除いたもの。価格はすべてオープン。店頭予想価格はPC-AX120Sが24万円,PC-AX80Sが17万円,PC-AX60Sが15万円である。

 パソコンと録画ユニットのセットと一緒に購入できる液晶テレビは,20型の「LC-20D10」,26型の「LC-26D10」,32型の「LC-32D10」の3種類である。パソコンと録画ユニット,液晶テレビをすべて購買した場合,店頭予想価格は組み合わせに応じて27万円~45万円の範囲になるという。