ソニーは2007~2009年度の半導体事業への投資を大幅に削減する。具体的には明かさないものの,2004年~2006年度の3年間の半導体事業への投資額4600億円程度に比べて「大幅に減らす」(ソニー 広報)という。2006年までの投資額約4600億円のうち「Cell」への投資額は2000億円程度だった。2009年度までの半導体事業で重点的に投資するのは,CCDやCMOSセンサなどイメージ・センサ,ゲーム,システムLSIの3分野とし,半導体事業の選択と集中を進める。

 投資効率などを考慮し,45nm世代品の量産に関しては「1社では行わない」(同社)という。他社との共同,あるいは外部への生産委託を検討している。ただし研究開発に関しては継続して行う予定。同社は2008年度後半から2009年度初めにかけてCellの45nm世代品の量産を想定している。