富士重工業は,2006年4月~12月の9カ月通算の業績を発表した。売上高は前年同期比1.2%増の1兆587億3300万円,営業利益は同4.8%減の357億5300万円だった。

 自動車の販売台数はほぼ前年並みの40万6000台だったが,軽自動車など低価格車種の売上比率が拡大したために利益率は低下した。国内の自動車販売台数は前年同期比2%減の16万台。軽自動車が新型車「ステラ」投入の効果で10%増えたが,登録車は振るわず19%減った。

 米国では旧製品の在庫がふくらんでモデルの切り替えが遅れ,販売台数は4%落ち込んだ。売上構成も悪化,販売インセンティブもかさんだ。2006年通期における同地域の1台当たりの平均販売インセンティブは,前年の1450米ドルに対して1800米ドルだった。欧州ではロシアでの売り上げが伸び,販売台数は前年同期から1割ほど増加した。同地域における「インプレッサ」「フォレスター」の販売台数は前年同期比でそれぞれ20%伸長している。

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