「韓国LG Electronics Inc.が2007 International CESで発表したBlu-ray DiscとHD DVDの両規格に対応するDVDプレーヤーは,他のメーカーが続くべき先例となった――」。米ABI Research社は,次世代DVDプレーヤーの市場予測を発表する中で,このように述べた(発表資料)。同社は,どちらの規格にも対応する製品が次世代DVDプレーヤー市場の標準になると予測する。売上台数は2007年に240万台,2011年に5500万台に達するという。

 Blu-ray DiscとHD DVDの両方に対応するDVDプレーヤーは,光ヘッドのコストが増すため価格が上がる。LG Electronics社の発表した次世代DVDプレーヤーの価格も1200米ドル程度。しかし,新たなメーカーがこの市場に参入することによって価格は劇的に低下する,と同社は予測する。価格が下落するまで市場の成長は鈍いが,2009年には需要が拡大すると見込む。同社は,それまでにBlu-ray/HD DVDの両規格に対応する次世代DVDプレーヤーの価格が200米ドル程度まで下がらなけらばならないとする。