「iPhone」のコスト分析
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音楽再生機能付きの携帯電話機の出荷台数予測
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 米Apple,Inc.が米国で2007年7月から出荷予定の携帯電話機「iPhone」の部品・製造コストについて,米国の調査会社iSuppli Corp.が分析結果を発表した。同社は4Gバイト品が245.83米ドル,8Gバイト品が280.83米ドルとしている。米国におけるiPhoneの販売価格は4Gバイト品が499米ドル,8Gバイト品が599米ドル。販売価格に占める,部品・製造コストはそれぞれ約49.3%,同46.9%となる。

 コスト分析の内訳をみると,ハード部分で4Gバイト品が229.85米ドル,8Gバイト品が264.85米ドル。ソフトウエアなどのハード部以外が両機種とも15.98米ドルである。部品の中で最も高いものは,いずれの機種もNANDフラッシュ・メモリで,4Gバイト品が35米ドル,8Gバイト品が70米ドルである。続いて320×480画素のタッチ・スクリーンが高く,両機種とも33.5米ドルと分析している。

 iSuppli社は併せて音楽再生機能付きの携帯電話機の出荷台数予測を発表した。同社によると,2007年には約835機種が登場し,6億1810万台が出荷されるという。2010年には10億台に到達すると予測する。