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富士火災海上保険、移動式損害サービス車両によるサービスを開始

2007/01/17 18:17
櫛谷 さえ子=日経Automotive Technology
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図1◎移動式損害サービスオフィスと富士火災海上保険CEOのBijan Khosrowshahi氏
図1◎移動式損害サービスオフィスと富士火災海上保険CEOのBijan Khosrowshahi氏
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 富士火災海上保険は2007年1月17日、トヨタ自動車の「アルファード」「ウィッシュ」をベースとした「移動式損害サービスオフィス(通称:パスカ)」を開発し、2007年3月からサービスを開始すると発表した。主に自然災害が起こった時に、被災した顧客のいる場所まで出向き、損害調査や保険金支払い手続きなどを現地で処理する。これまでより、保険金手続きの時間を大幅に短縮できるという。

 移動オフィスとして機能させるため、車両はカーナビゲーション付きとし、ノート型パソコン、無線LAN、衛星電話を備え、これらの電子機器を使用するためのバッテリを搭載する。また、顧客と車室内で面談するための応接用テーブルを装備した。

 移動式損害サービスオフィスでは、支払い手続きを進める保険会社の社員と、損害を評価する技術者がペアとなって行動する。これにより、被災現場で「契約内容の照会」「損害状況確認および損害評価」「保険金請求手続き」「保険金支払い手続き」ができる。さらに被災した家屋の修復などの相談も受けるという。移動式損害サービスオフィスにより現地でこれらの手続きを済ませることで、被災連絡から保険金支払いまでの期間を最短3日まで短縮できる。

 ノートパソコンは、セキュリティのためシンクライアント専用機とし、PHSによる無線通信により社内のデータベースにアクセスする。パソコン自体には顧客情報を保存していないため、盗難・紛失などによる顧客情報の流出を防げる。また、カーナビの地図だけでなく、顧客情報に関連付けた地図をデータベースに用意してノートパソコンで閲覧できるようにするなど、被災地での利便性も高める。

 サービス車両の導入コストは、車両本体の価格に加え、ボディのペイントやバッテリ搭載などの改造費として140万円ほど上乗せされる。改造はトヨタ自動車の関連工場が手掛けたという。

 現在、仙台、高松、福岡に4輪駆動のウィッシュを、大阪に2輪駆動のアルファードをそれぞれ1台ずつ配置した。2007年中はこの4台で稼働し、将来は使用感や顧客からの要望を考慮して改良しつつ、台数を増やすことも考えているという。

図2◎アルファードのサービス車両
図2◎アルファードのサービス車両
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図3◎ウィッシュのサービス車両
図3◎ウィッシュのサービス車両
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図4◎アルファードは2列目シートの背もたれに応接用テーブルを装着する。
図4◎アルファードは2列目シートの背もたれに応接用テーブルを装着する。
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図5◎ウィッシュの室内
図5◎ウィッシュの室内
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