軽量化を図ったR6シリーズ
軽量化を図ったR6シリーズ
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全機種でVistaを採用
全機種でVistaを採用
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76cmの高さから落としても,動作を継続する様子を実演した
76cmの高さから落としても,動作を継続する様子を実演した
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耐衝撃性を高めるための工夫点
耐衝撃性を高めるための工夫点
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そのほかの特徴
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 松下電器産業は,同社のノート・パソコン「Let’s note」の新機種を発表した(ホームページ)。全機種で米Microsoft社のOS「Windows Vista」およびIntel社のデュアル・コア型マイクロプロセサ「Core Duo」を採用したほか,軽量機種では76cmの落下試験をクリアするなど,耐衝撃性を高めた。2007年1月30日より順次発売する(R6シリーズのみ3月8日から)。

 今回発表したのは,10.4型XGA液晶を搭載する「R6シリーズ」,12.1型XGA液晶の「T5シリーズ」,光学ドライブを内蔵する「W5シリーズ」,14.1型SXGA液晶を搭載する「Y5シリーズ」の4機種。なかでもR6シリーズのみフルモデルチェンジと位置づけており,さらなる軽量化を実現している。想定価格は,「Rシリーズが20万円弱,Tシリーズが21万台半ば,Wが24万円半ば,そしてYが26万円台半ば」(松下電器産業)である。

 最軽量機種の「R6シリーズ」では,76cm底面方向落下試験をクリアした。「76cmは,一般的な机の上から落ちた場合を想定したもの」(松下電器産業)。搭載する2.5インチ型HDDの周囲を衝撃緩衝材で包み込む独自の構造を採用したほか,液晶パネルの周囲を筐体材料などで抱え込むことで耐衝撃性を高める構造を取り入れた。R6ではこのほか,液晶パネルに利用するガラスの厚みを従来の約0.3mmから約0.2mmへ薄くしている。ACアダプターも従来の約190gから約155gに軽量化した。本体の重さは約930gと,従来機種の約999gから軽量化した。標準搭載のLiイオン2次電池を使い,約8時間の連続駆動が可能である。なお電池には,松下電池工業製の容量が2900mAhの製品を4つ使っている。このほか,これまでY5シリーズが採用していた完全防水キーボードを,R6シリーズにも導入した。コップの水がこぼれるといったアクシデントの際にも,パソコン内部への水の浸入を防ぐ。

 マイクロプロセサには,R6/T5/W5では動作周波数が1.06GHzのCore Duo(超低電圧版U2400)を,Y5では同1.83GHzのCore Duo(低電圧版L2500)を用いた。デュアル・コア型マイクロプロセサを用いながらも,熱伝導性を高めた放熱板を新規に採用するなどで,全機種で空冷ファンは不要にしている。主記憶は標準で512Mバイト,HDDの容量は60Gバイト。電池駆動時間は,R6が約8時間,T5が約14時間,W5が約10.5時間,Y5が約8.5時間である。なおT5/W5/Y5は30cmの落下試験をクリアしている。