今回発表した10機種
今回発表した10機種
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厚み11.4mmのN703iμ
厚み11.4mmのN703iμ
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こちらも11.4mmのP703iμ
こちらも11.4mmのP703iμ
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ワンセグ対応の「BRAVIAケータイ」
ワンセグ対応の「BRAVIAケータイ」
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 NTTドコモは,2007年春商戦に向けた携帯電話機10機種を発表した。折りたたみ型で厚みが11.4mmと薄い「N703iμ」と「P703iμ」など「703iシリーズ」が8機種,見開きで2画面を配置しタッチ・パネルで操作する「D800iDS」(関連記事),そして「BRAVIAケータイ」と呼ぶワンセグ対応の「SO903iTV」の10機種である。2007年1月26日以降,2月にかけて順次発売する。SO903iTVのみ,同年6月に発売予定である。

 今回,NTTドコモが新機種で打ち出した最大の特徴は「薄さ」である。折りたたみ型のN703iμとP703iμは厚みが11.4mmであり,「3Gケータイとして世界最薄」をうたう。「世界的にケータイの薄型化は潮流になっている。この方向に特化した製品を用意した」(NTTドコモの説明員)。いずれの機種も,搭載する液晶パネルの薄型化と,それにより有効になったスペースの有効活用が薄型化の決め手になったとする。「ケータイに搭載する液晶パネルはドンドン大きくなっている。このパネルが少しでも薄くなれば,部品を集積するスペースがグンと広がる」(同説明員)。

 パネル部の薄型化に向けて,有機ELパネルを採用するという方法もある。KDDIは同日,同パネルを搭載した携帯電話機を発表した(関連記事)。これに対しNTTドコモは「消費電力や寿命についてまだ課題があると考えている。可能性を見極めている段階で,今回のモデルで有機ELパネルを採用する計画はなかった」(NTTドコモの説明員)とした。

 2機種とも厚みは同じであるものの,外見上の特徴は大きく異なる。N703iμは,背面に配置した7×7個のLEDが特徴である。このLEDを,さまざまな情報表示やイルミネーションに利用する。一方のP703iμは,筐体にステンレスを用い,高級感を打ち出した。

 ワンセグ対応の「BRAVIAケータイ」も,今回の目玉の一つである。ソニーとソニー・エリクソンが共同開発した高画質化信号処理技術「モバイルBRAVIAエンジン」を搭載した。これにより「ワンセグ視聴に適した色彩表現,締まった黒の表現,透明感と先鋭感が向上した」(NTTドコモ)という。3型と大きい液晶パネルを搭載した。