タッチ・パネルを備える「D800iDS」
タッチ・パネルを備える「D800iDS」
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表示するメニュー・アイコンはカスタマイズできる
表示するメニュー・アイコンはカスタマイズできる
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電話番号をタッチ・パネルで入力
電話番号をタッチ・パネルで入力
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背面にLED表示部がある
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左側が過去のコンセプト機で,右端が「D800iDS」のデザイン・モックアップ
左側が過去のコンセプト機で,右端が「D800iDS」のデザイン・モックアップ
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 NTTドコモは,通常の液晶ディスプレイに加え,操作部にタッチ・パネルを備えた2画面ケータイ「D800iDS」を発売する(Tech-On!の関連記事)。同社はこれまで,CEATEC JAPANなどの展示会において操作部にタッチ・パネルを備える2画面の携帯電話機をコンセプト出展していたが,ようやく実際の発売となった。早ければ2007年2月にも店頭に並ぶという。

 メイン・ディスプレイは2.2型で26万色表示のQVGA液晶パネルを使う。タッチ・パネル側には,同じく2.2型ながら6万5000色表示のQVGA液晶パネルを用いた。このタッチ・パネルを使い,電話番号などを入力できる。このほかiアプリでダウンロードしたゲームをタッチ・パネルで操作するなど,エンターテインメント用途を強く志向している。今後2画面に対応したiアプリ・ゲーム「2画面iアプリ」が多数登場する予定である。既に「漢字あてクイズ」などの脳トレ系や,「仮面幻想殺人事件」といったアドベンチャー系ゲームの発売が決まっている。なお機種名の「DS」は,タッチ・パネルによる操作感を表現した「Direct & Smooth」の略である。

 タッチ・パネルのユーザー・インタフェースは,三種類のパターンから選択できる。「電話」,「メール」,「カメラ」といったメニューアイコンのみで操作する「3キーモード」と,同様に6種類のアイコンで構成する「6キーモード」,さらに従来と同じような10キー構成や十字キーなどを利用できる「10キーモード」である。「特定の通話先のアイコンをあらかじめ表示させるなど,カスタマイズを可能にしている」(NTTドコモ)。文字入力に関しては,手書き入力のほか,50音表から文字を選択する「2タッチ入力」などがある。

 外形寸法は106mm×49mm×21mmで,重さは122g。連続待ち受け時間は静止時で約550時間,移動時で約400時間。連続通話時間は約170分で,連続テレビ電話時間は約90分である。外側カメラは有効画素数が約130万,内側のカメラは同約10万である。GPS機能やBluetooth機能,ワンセグ機能などは搭載していない。

 記者発表会の参加者からは,「D800iDS」の「DS」のネーミングが,任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」と類似していることへの質問があった。これについては,「当社はニンテンドーDSが発売される前から,同コンセプトの端末を試作してきており,ネーミングは特に関連は無い」(NTTドコモ)とする。また,一時期携帯電話業界を大きく揺るがした「2画面ケータイ特許」に関しては,「あの特許は背面液晶に関連するものであり,今回のようなタッチ・パネルにはまったく関連が無い」(NTTドコモ)としている。