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 松下電器産業は,測定誤差の可能性を検知する機能を搭載した家庭向けの血圧計「ディアグノステック」を発売する。具体的には(1)安静状態ではない,装置が正しく装着されていない,などによって脈の間隔の変動を検知する「脈間隔変動サイン」,(2)手が動いたりすることで装置に加わる圧力の変化を検知する「体動サイン」の二つの検知機能を搭載した。誤差の可能性を検知すると,再測定をうながす。

 発売するのは,手首に装着する方式の装置で,外出先にも携帯できる。こうした手首型の血圧計としては,同社として初めて「朝夜比較」機能を搭載した。朝と夜に測定した血圧値の平均を,同時に画面に表示させて比較して確認できる。昼間は血圧が正常でも,朝だけ血圧が高い場合は,脳卒中や心筋梗塞の発症リスクが高いとされているという。こうした症状の早期発見に役立つ機能である。

 メタボリック・シンドロームが社会的な話題を集める中,これを予防する重要項目である血圧への意識は高まっている。松下電器の調べによれば,1日3回の血圧測定を行うため,家庭だけでなく,外出先でも血圧を測定する人が,50歳~60歳代を中心に増えているという。今回の製品は,こうしたニーズに対応したものである。発売日は2007年2月1日。シリーズ全体で,月に1万8500台の販売を見込む。価格はオープン。