英IMS Research社によると,中国の携帯電話機の出荷数は2011年に約1億9900万台まで増加する見込みだという(発表資料)。また,音楽再生機能付き携帯電話機の普及率は,2011年までに68%に到達するという。中国における2004年の音楽再生機能付き携帯電話機の出荷数は,全出荷数の5%以下だったが,この割合が2006年には24%になったと見込む。加えて,第3世代(3G)携帯電話機の発売が,音楽や動画コンテンツを再生可能な携帯電話機の利用を促進すると予測する。

 着信音市場の成功は,携帯電話機への音楽ファイルのダウンロードに利用者が料金を払うことを証明したと同社はいう。携帯電話機の記憶容量の増大,大量の音楽および動画コンテンツ,コストの減少と高速のデータ転送は,音楽再生機能付き携帯電話機の市場を急成長させる要因となる。Bluetooth,UWB(ultra wideband),無線LANといった無線技術が普及すれば,音楽再生機能付き携帯電話機の市場はさらに成長するという。