米Broadcom Corp.は,Blu-ray DiscとHD DVDの両方に対応したという再生用SoC「BCM7440」を発表した(発表資料)。Blu-ray DiscとHD DVDの再生に必要な復号機能と専用の画像処理エンジンなどを1チップに集積している。これとソフトウエア・スタックを合わせてBlu-ray Disc/HD DVD両用プレーヤに供給するとしており,これらを「Universal Optical Disc(UOD)」プラットフォームと呼んでいる。

 対応する映像/音声圧縮方式はH.264,VC-1,MPEG-2,Dolby Digital Plus(+),Dolby Tru-HD,DTS-HD。Blu-ray DiscとHD DVDの再生に必要な方式に準拠しつつ,DVD-R/VR,音声CDへの後方互換性も保っている。マルチストリームのHDTV動画の復号化が可能である。画像処理エンジンのほか,DSPベースの音声プロセサ,セキュリティ用プロセサを,761端子のBGAパッケージに収めた。

 現在サンプル出荷中。2007年1月8日~11日を会期とし米国ネバダ州Las Vegasで開催されている「2007 International CES」に,韓国LG Electronics Inc.が世界初というBlu-ray Disc/HD DVD両用再生機「Super Multi Blue Player(BH 100)」を出展し話題をさらった(関連記事)。Broadcom社によると,このBH 100で利用されているという(発表資料)。