Philips社の発表のようす
Philips社の発表のようす
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 オランダRoyal Philips Electronics社は,2007 International CESの開幕前日に当たる1月7日に記者発表会を開催し,今回見せる薄型テレビやホームシアター・システム,ゲーム用音響システムなどの新製品について説明した。

 その後の質疑応答で,記者から「韓国LG Electronics社がBlu-ray DiscとHD DVDの両方の再生専用媒体に対応できるプレーヤを発表したが(Tech-On!の関連記事),Philips社はどう考えているのか」との質問が飛んだ。これに対して同社の幹部は「そうしたプレーヤが発表されたことは知っている。しかし我々は,Blu-ray Discが容量の上でも最も優れた規格であると信じている。ハリウッドのほとんどの映画会社もBlu-ray Discを支持しているのに,なぜ別規格に対応しなければいけないのか理解できない。両規格に対応することによって,プレーヤのコストは増大してしまい,ユーザーにとっても不利益になる」と,両規格対応機の実用化に対して否定的な見方を示した。

 ただし研究開発としては,メーカー各社が水面下で両規格対応の光ヘッドなどを懸命に開発していることはよく知られている。今後,メーカー各社がそれぞれの事情に応じてどのような製品計画や特許ライセンス戦略を打ち出してくるかが注目される。

いわゆるハーフハイトのBlu-ray Disc装置。Blu-ray Discは再生のみだが,DVDとCDは記録と再生が可能。
いわゆるハーフハイトのBlu-ray Disc装置。Blu-ray Discは再生のみだが,DVDとCDは記録と再生が可能。
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Philips社のBlu-ray Discプレーヤ「BDP9000」。999米ドル。1080p出力に対応し,DVD映像の1080pへのアップスケーリング機能を備える
Philips社のBlu-ray Discプレーヤ「BDP9000」。999米ドル。1080p出力に対応し,DVD映像の1080pへのアップスケーリング機能を備える
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