米Microsoft Corp.が2005年11月に発売したゲーム機「Xbox 360」の値引き販売が米国で活発になり始めた。例えば,Microsoft社と米大手電子製品小売チェーンCircuit City Stores, Inc.はMicrosoft社が運営するオンライン・サービス「Windows Live」のユーザーに,「Xbox 360 System」(定価399.99米ドルのHDDモデル)に無線コントローラの「Xbox 360 Wireless Controller」(定価49.99米ドル)を1台バンドルしたセット商品をオンラインで購入すると,30米ドルを値引きした上で輸送費を無料にするキャンペーンを展開している。米カリフォルニア州サニーベール市の低価格小売チェーンCostco Wholesale Corp.の店舗では,Xbox 360 SystemにXbox 360 Wireless Controllerを2台バンドルしたセットを25米ドルの値引き後,449.99米ドルで販売中である。

ソニー・コンピュータエンタテインメントの「PlayStation 3」と市場を争うとみられているXbox 360は,PS3よりも約1年先行して市場に登場している。このためMicrosoft社は,PS3との競争力を高まるために価格を引き下げる余裕があると見られている(Tech-On!関連記事)。米国市場は現在,クリスマス商戦の末期である。Microsoft社が売上げ目標を果たすために値引きによる販売台数の増加を図っている可能性もある。