旧仕様のストラップ取り付けひも(直径0.6mm)
旧仕様のストラップ取り付けひも(直径0.6mm)
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新仕様の取り付けひも(直径1.0mm)
新仕様の取り付けひも(直径1.0mm)
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 任天堂は2006年12月15日,米国で2006年11月19日,国内では12月2日に発売した新型ゲーム機「Wii」のコントローラ「Wiiリモコン」に付属するストラップを自主回収すると自社のWWWサイトで公表した(発表文)。ストラップ取り付けひもの強度が不足しており,ゲーム中に切れる可能性があるためとする。

 回収対象は12月4日より前に出荷した製品で,本体に付属した分と別売りで販売したコントローラ単体に付属した分が含まれる。対象の本数は全世界で320万本,国内では37万本で,12月2日の発売初日に国内で販売した分はほぼ全数が対象になるという。

 同社のWWWサイトやコールセンターで交換を受け付け,ストラップの取り付けひもの直径を0.6mmから1.0mmに増やした代替品を,国内では12月21日から順次発送する。任天堂は12月4日以降に出荷した製品から,同梱のストラップの取り付けひもを直径1.0mmの仕様に切り替えており,これらは回収対象外になる。

「想定外の使い方…」

 任天堂によると,取り付けひもが切れたケースはすべて「Wiiリモコンが手から離れた状態で思いっきり振り回した場合」(任天堂広報室)に限られる。同社はリモコンのこうした使われ方を想定しておらず,取り付けひもが強度不足であるとは考えていなかった。ところが,11月19日に米国で出荷して以降,「ストラップのひもが切れる」という報告が徐々に増えてきたため,取り付けひもの直径を1.0mmに増やす仕様変更を決めた。「今後は正しい遊び方も含めて,広報活動を進めたい」(任天堂広報室)とする。

 ストラップ取り付けひもの回収・交換は任天堂のWWWサイトで告知したほか,同社ユーザーの会員組織「クラブニンテンドー」の会員に電子メールでも通知した。同社は同日,携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」と「DS Lite」の充電器(ACアダプター)の回収を発表しているが(Tech-On!関連記事),ストラップの回収に関しては今のところWWWサイトと会員へのメールだけの告知にとどめている。対応の違いについて任天堂広報室は「危険度の違いによるもの」と説明している。