三洋電機は,同社とセイコーエプソンの合弁会社である三洋エプソンイメージングデバイス(以下,三洋エプソン)の持株をすべてエプソンに売却する方針を固めた。

 三洋エプソンは,2004年10月,エプソンが55%,三洋電機が45%を出資して設立した(Tech-On!関連記事1同2)。携帯電話機など向けの中・小型液晶パネル事業を手掛けてきたが,同市場で予想を上回る価格下落が続き,当初見込んだ事業計画の達成に遅れが生じていたという。こうした液晶パネル事業の不振は,三洋電機の2006年度中間期決算が当初予測を下回る要因にもなっていた(同3)

 株式の譲渡日は2006年12月28日を予定している。同日付で三洋エプソンはエプソンの100%子会社となり,「エプソンイメージングデバイス」と改称する予定だ。