参加企業のトップが新名称とロゴを披露
参加企業のトップが新名称とロゴを披露
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 NTTドコモなどアジアの携帯電話事業者が2006年に設立を表明していた企業グループ「アジア・パシフィック・モバイル・アライアンス」は,ITU TELECOM WORLD 2006で記者会見を開催,名称を「コネクサスモバイルアライアンス(CONEXUS Mobile Alliance)」にすると発表した。CONEXUSは,Communication,Cooperation,Nexusの3個の単語を合成した造語である。同時に,フィリピンSmart Communications, Inc.の加入も発表した。

 コネクサスに参加するのは,NTTドコモとSmart社のほか,台湾Far EasTone Telecommunications Co., Ltd.,インドHutchison Essar, Ltd.,香港Hutchison Telecommunications (Hong Kong) Ltd.,インドネシアPT Indosat Tbk,韓国KT Freetel Co., Ltd.,シンガポールStarHub Ltd.である。同アライアンスの契約者数は,合計で約1億3000万に達するという。

 同アライアンスの最大の狙いは相互のローミングの推進である。GSM/GPRS/W-CDMAだけでなく,各社が2006年から順次導入する高速データ通信規格のHSDPAによるサービスの接続も進める。W-CDMAのローミングを含むことから,アジア地区で最大の携帯電話市場である中国の事業者の参加は見送られた。W-CDMAを含む第3世代移動体通信(3G)のライセンス発行を待って速やかに,中国の通信事業者に参加を働きかけるとした。

 このほか,接続時の発信者番号通知や短縮ダイヤルも利用できるようにするという。多国籍企業などを対象にした国際ローミング用のデータ通信料金の策定を進めると同時に,共同の物品調達についても検討するとした。