バンダイは,1974年放映の人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」に登場する主役戦艦のプラモデルを発売する(発表資料)。放映当時には「ヤマト」のプラモデルを多数発売したバンダイが,約20年ぶりに投入する新モデルだ。


「1/350スケールプラモデル宇宙戦艦ヤマト」

 「究極版」と銘打った新製品は1/350スケール。大きさが766mm×220mm(スタンド付属時は340mm)×102mm,重さはスタンドを含めて約1950gと,これまで同社が販売してきた「ヤマト」の中で最大という。同スケールの戦闘機7機と,「沖田十三」や「古代進」といった登場人物のフィギュア12体が付属しており,艦長室や艦橋内部に配置すれば劇中の名シーンを再現できるとの触れ込みだ。


「波動エンジン」を再現
 プラモデル本体やスタンドにLEDやスピーカを搭載しており,光や音で劇中のシーンが再現できるようになったのも,20年前の製品にはなかった新機能だ。3基の主砲と2基の副砲,舷側に配置される対空用のパルス・レーザ砲は回転可動し,発射音が鳴る。船舷部の8連装ミサイルや艦橋後部に配置される煙突ミサイルはスプリングで発射可能だ。さらに,艦体丸ごとを砲身にするという巨大砲「波動砲」についても,エネルギーが満ちていく様子を音と光で18秒にわたって再現する。操作は付属の赤外線リモコンで行えるが,約2分の「デモモード」ですべてのギミックを自動再生して楽しむこともできる。電源は市販の単1乾電池である。

 放映開始から約30年が過ぎて「究極版」を売り出す背景は,ターゲット層の「余裕」にあるとバンダイは説明する。「当時,夢中で見ていた子どもたちは今,30代~50代の大人になり,時間的にも金銭的にも余裕ができているはず。値の張る品で,組み立てにも10時間ほどかかるので,そうした層にゆっくり楽しんでもらいたい」(バンダイ広報)。

 発売予定日は2007年1月27日。全国の模型店や玩具店,百貨店,量販店などで売り出す予定だ。価格は税込みで4万7250円とした。バンダイでは,2008年3月末までに2万個の販売を予定している。