12月3日夜に開催されたレセプション
12月3日夜に開催されたレセプション
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 ITU(国際電気通信連合)が主催する通信の祭典「ITU TELECOM WORLD 2006」が,いよいよ2006年12月4日から香港で始まる。4年に1回の頻度で開催されていたITU TELECOM WORLDは,今回から3年に一度の開催となる。

 開幕前夜の12月3日は,展示会場とは離れた香港市内でオープニング・セレモニーが開催された。セレモニーには,ITU事務局長の内海善雄氏のほか,今年ノーベル平和賞を受賞したバングラディッシュGrameen BankのMuhammad Yunus氏,中国人民代表大会(NPC)議長のWu Bangguo氏らが登壇した。

 ITU TELECOM WORLDは,これまでスイスのジュネーブで開催されていたが,今回は香港がジュネーブに競り勝つ形で誘致に成功した。NPC議長のWu Bangguo氏はセレモニーの挨拶で,2006年10月末における固定電話契約者や携帯電話契約者,インターネット契約者の最新情報を示しながら,中国市場が世界の中で重要な位置にあると紹介した。同氏は,中国が消費市場にとどまらず,世界の携帯電話機の相当量を製造しているとして,製造面でも中心的な役割を担っているとした。

 さらにHuawei Technologie Co., Ltd.社やZTE社の名を挙げながら,最近では研究開発でも存在感を示しているとした。特に今回のイベントでも注目を集めると思われる第3世代移動体通信(3G)やNGN(next generation network)の分野で世界をリードするとして,世界中から訪れた来場者に強くアピールした。