【ET2006】マイコンとデバッガを無線で接続,ルネサスと慶応大が試作
ルネサス テクノロジは,マイコンとデバッガを非接触でつなぐ無線インタフェースを開発,組み込み関連の展示会「Embedded Technology 2006」で実演した。ルネサスと,慶應義塾大学理工学部電子工学科教授の黒田忠広氏,および専任講師の石黒仁揮氏の研究室が共同で開発した。
デバッガのプローブをマイコンの上に両面テープで貼り付けるだけで,データをやりとりできる。デバッグ専用のピンやコネクタ,デバッグ用配線は要らなくなる。
プローブとマイコンのチップ上に,それぞれ3つずつコイルを作製した。プローブをマイコン上に貼り付けると,各コイルが向かい合う(距離は2mm)。一方のコイルに電流が流れると,磁界が発生し,対抗するコイルにも電流が流れ,データを送ることができる。コイルに流す電流の向きによって,「1」「0」が変わる。コイルの大きさはプローブ側が1mm角,マイコン側が0.6mm角。今回の3つのコイルはそれぞれ,無線インタフェースのクロック用,送信用,受信用である。伝送速度は,今のところ最大500kビット/秒。
今回は,コイルをLSIの縁に配置している。このためチップ面積が大きくなった。「今回はデータを伝送できるかどうかを確認するのが目的だったので,LSIの回路上にはコイルを置かなかった。今後はチップの回路上にコイルを作り,LSIに悪影響を与えないかどうかを確認したい」(ルネサス ソリューションズ ツールビジネス本部ツール開発部部長の菅原俊彦氏)という。
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