PS3の部品ごとの見積もりコスト
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Xbox 360とのコスト比較
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半導体メーカー別の構成比率
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 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が2006年11月11日に発売したプレイステーション3(PS3)の部品・製造コストは,20GバイトのHDD搭載機が805.85米ドル,60Gバイト品が840.35米ドル――。これは,米国の調査会社iSuppli Corp.が2006年11月16日に発表した分析結果だ。

米国におけるPS3の販売価格は20Gバイト品が499米ドル,60Gバイト品が599米ドル。ここから,iSuppi社はPS3を1台販売するごとに生じる損失はそれぞれ306.85米ドル,241.35米ドル以上になるとみている。

 PS3を構成する半導体について,メーカー別の内訳で比率が大きいのはグラフィックスLSI「RSX(Reality Synthesizer)」を提供する米NVIDIA Corp.で12%,SCEと「Emotion Engine」「Graphics Synthesizer」を共同開発したが東芝が11%を占める。ソニー・グループや東芝と「Cell」を共同開発した米IBM Corp.や,512MビットDRAMを供給する韓国Samsung Electronics Co. Ltd.もそれぞれ11%とみる。DRAMについては,Samsung社のほかにエルピーダメモリも供給メーカーだとしている。

 iSuppli社は,最新のHDD搭載モデルの「Xbox 360」のコストも分析している。それによるとXbox 360の部品と製造コストは323.3米ドルで,希望小売価格の399米ドルを75.7米ドル下回っているという。