パソコンやデジタル家電に向けた次世代ビデオ・インタフェース規格「DisplayPort」の仕様拡張の検討が,ディスプレイ関連の標準化を手掛けるVESA(Video Electronics Standards Association)で始まった。DisplayPort Version1.1となる拡張規格は,著作権保護技術として新たにHDCP(high bandwidth digital content protection)をサポートするほか,PCI Expressの設計資産を生かせるような仕様の追加を図るという。既存のVersion1.0が採用する著作権保護技術は,DisplayPort向けに策定したDPCP(DisplayPort Content Protection)だけだった。HDMIやDVIが採用するHDCPにも対応させることで,相互接続性を高める狙いがある(発表資料)。

 VESAは,2007年中にもDisplayPort Version2.0としてさらなる仕様拡張を図る意向である。詳細は明らかにしていないが,Version1.0で導入したマイクロパケットと呼ぶ伝送方式との互換性は維持するという。