分解した4機種
分解した4機種
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 携帯電話などエレクトロニクス関連の市場調査会社であるナビアンは,大手携帯電話機メーカー4社のUMTS方式の携帯電話機を分解し,構成部品やモジュールの採用状況をまとめたレポートを発刊した(ホームページ)。

 名称は「UMTS Cell phones Breakdown Report 2006」。採用状況をまとめているのは,フィンランドNokia社の「N80」,米Motorola社の「V3x」,韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.の「Z540」,英Sony Ericsson Mobile Communications社(SEMC)の「K610i」の4機種。

 同社のレポートでは,実装基板の枚数や面積,部品点数などのほか,内部の回路アーキテクチャなどについてもまとめているという。例えば4機種における部品・モジュールの平均搭載数は541.8個であり,Samsung社とSEMC社の端末には0603サイズの部品も使われているという。ナビアンは今後定期的に,携帯電話機の分解レポートを発刊していく予定。ナビアンは,携帯電話機の高周波回路部品などの市場動向に関するレポートをまとめている。