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【決算】ソニー,ゲームと映画の不振をエレクトロニクスで埋め切れず

2006/10/26 23:05
大石 基之=日経エレクトロニクス
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記者会見の様子
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 ソニーの2006年度第2四半期(7月〜9月)の連結決算では,売上高こそ対前年同期比で8%増加したものの,営業損益が前年同期から954億円悪化し208億円の営業損失となった。営業損失に追い込まれた主な要因は,ゲーム事業と映画事業の不振である。

 ゲーム事業は,前年同期の82億円の営業利益に対して435億円の営業損失となった。「プレイステーション2」(PS2)および「プレイステーション・ポータブル」(PSP)などの現行事業においてはほぼ前年同期並みの利益を獲得したものの,「プレイステーション3」(PS3)プラットフォームの立ち上げ関連費用を計上したことに加え,PS3事業に向けた積極的な研究開発投資を継続したことで,大幅な営業損失に陥った。

 ゲーム事業は,売上高も対前年同期比で20.5%減少した。ハードウエアについては,PSPとPS2の販売数量が前年同期に比べて減少したこと,および日米欧におけるPS2の戦略的な価格引き下げなどにより,日米欧の全地域で売上高を減らした。ソフトウエアについても,PSP用ソフトウエアが増収となったものの,PS2用ソフトウエアが減収となったことが響き,全体で減収となった。

 ソニーの連結営業損益を悪化させたもう一つの要因が映画事業である。映画事業では,営業損失が前年同期比で86億円拡大し,153億円となった。劇場公開作品数が前年同期に比べて増加したことに伴い,広告宣伝費が全体として増加したことなどが原因である。

エレキ事業の営業利益は80億円

 ゲーム事業と映画事業のこうした不振を,昨今回復の兆しを見せていたエレクトロニクス事業で補い切れなかった。エレクトロニクス事業の営業利益は前年同期比71.4%減の80億円にとどまったからだ。その最大の原因は,ノート・パソコン用電池の回収と交換プログラムに関する費用の引当金として512億円を計上したことである。

 こうした電池関連の問題を除けば,ソニーのエレクトロニクス事業そのものは決して低調ではない。売上高は,前年同期比で12.1%増加した。外部顧客に対する売上高では前年同期比16.7%増加した。製品別では,全地域で販売が好調だった液晶テレビ「BRAVIA」,パソコン「VAIO」およびデジタル・カメラ「サイバーショット」などが増収となった。一方,ブラウン管テレビなどが減収となった。このうち,販売が好調だったBRAVIAやサイバーショット,およびこれまでに実施した構造改革により固定費が減少したブラウン管テレビなどが,営業利益に対してプラスに貢献したという。

ソニー・エリクソンは過去最高業績

 このほか,ソニーの持分法適用会社で,設立5周年を迎えるソニー・エリクソン・コミュニケーションズが,過去最高の業績を達成した(Tech-On!関連記事)。2006年度第2四半期の売上高は対前年同期比42%増,税引前利益は同187%増と,いずれも過去最高を更新した。販売台数も同43%増の1980万台と,「市場成長を上回るペースで増加した」(ソニー)という。

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