Nokia社のCTOであるTero Ojanpera氏
Nokia社のCTOであるTero Ojanpera氏
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 フィンランドNokia Corp.は2006年10月26日,都内で記者説明会を開催し,同社の技術戦略について講演した(Tech-On!の関連記事)。その中で,携帯電話機や自動車など移動体に向けたモバイル・ブロードバンド技術についても言及し,「Nokia社はLTE(long term evolution)とWiMAXに将来の可能性を見出し,コミットしている」とした。

 ここでLTEとは,第3世代移動体通信(3G)方式のW-CDMAや「第3.5世代(3.5G)」などと呼ばれるHSDPAの後継として位置付けられている規格で,3GPPで協議されている。Nokia社CTOであるTero Ojanpera氏(Executive Vice President,CTO,Member of the Nokia Group Executive Board)は,「LTEに対する取り組みは2008年~2009年ころから本格化するのではないか」との見通しを示した。

 モバイルWiMAXについては,「既に基地局向けシステムを発表している。米国ではSprint社がサービス開始を明言していることから,2007年から基地局の導入が始まると見ている。端末側に関しては,あくまで私見だが,2008年ころから通信事業者からの需要が高まることを期待する」(Nokia社のOjanpera氏)という。