【FPD】東ソー,使用効率を70%に高められる円筒型ITOターゲットを開発
東ソーは,使用効率を高められる円筒型のITOターゲットを開発し,「FPD International 2006」に出展した。ITOは希少元素のInが高騰していることから,使用効率の改善が強く求められている。
通常の平面型ターゲットでは,スパッタ時にプラズマが当たる領域が限られるので,使用効率は30〜40%と低いが,今回の円筒型ではターゲットを回転させながら使うため,使用効率を70%に改善できるという。
また,ターゲットを回転させながら局所的にプラズマを当てるので,プラズマ自体のパワーを高めることができ,高スループット化が可能とする。アーク放電を引き起こす高抵抗パーティクルの発生も抑制できると考えられている。
このような円筒型ターゲットは金属材料では既に一般化しているが,酸化膜であるITOでは少なかったという。これまでの円筒型ITOターゲットは,溶融したITOを噴射して形成する溶射法が多かったが,この方法では密度が80〜90%と低かった。今回はITO粉末を円筒状に成型した後,焼結することによって,密度を99.7%に高めた。
試作した円筒型ターゲットは長さ400mm,外径100mm,ターゲット厚さ5〜20mmである。さらに大型化することも可能とする。開発した円筒型ターゲットは現在,装置メーカーで評価中とする。
また,同社はITOに替わる透明材料としてAlをドープしたZnOターゲット「ZAO」の開発も進めている。ITOに比べて抵抗は高いものの,耐熱性や耐湿性を高めることによって,抵抗変化を抑制した。99%の高密度で形成する特許を日本,韓国,欧州で取得している。
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