デンソーは,非発光時は透明な青色無機ELディスプレイと白色無機ELディスプレイを開発し,パシフィコ横浜で開催中の「FPD International 2006」で展示した。青色品の発光波長は約460nmで,白色品はこの青色品の発光層と発光波長が約585nmのアンバー色の発光層を積層し,アンバー色と青色を混色することで白色光を作りだす。非発光時に透明な無機ELディスプレイは,従来アンバー品だけだった。アンバー品はすでに自動車のインパネの表示部などに利用されているという。今回の開発品の用途はまだ明確に決めていないとするものの,日本車は外装が白色のものが多いため,自動車メーカーはインパネに白色品を使いたいといった要望があるという。
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