オランダNXP Semiconductorsは,音楽再生などマルチメディア機能を高めた携帯電話機用プラットフォーム「Nexperia Cellular System Solution 5211/5210」を発売した(発表資料日本語)。MP3の再生機能の他,業界初というFMラジオのステレオ録音,ビデオの再生,メガピクセルのカメラ・インターフェース,USB充電,PCとの接続,Bluetoothを通じた無線スピーカーでのステレオ再生などの機能をサポートするもの。MP3再生18時間,通話5時間,スタンバイ750時間,ビデオ再生9時間を実現するとしている。

 シングルコア・ソリューションで,外部に別途CPUは不要。ダブルコア構成に比べ,部品にかかるコストで5~8米ドル削減できる。また,電力消費も抑えられることから,より長時間の電池駆動が可能になる。10mm×10mmのベースバンド・プロセッサと,統合された充電機能を持つ6mm×6mmのパワー・マネジメント・ユニットを内蔵した。高音質の音楽再生や電源管理など複数の高機能を,1パッケージで容易に,かつコンパクトに実装できる。
 さらに,オランダNXP Softwareが提供する携帯機器用音楽再生ソフトウエア「LifeVibes Music Player」を使用することで,機能をより強化できる。携帯電話機内の楽曲コレクションとWindows Media Playerのライブラリとの同期や,ライブラリを通じたコレクションの操作,Windows MediaおよびOMA DRM v2で保護された楽曲の再生などの機能を付加したり,音質や音響効果を高めたりできる。

 5211はGPRS用。5210はEDGE用。