フィンランドNokia社は,携帯機器に向けた新たな近距離無線規格「Wibree」を提唱,普及促進活動を開始した(発表資料)。消費電力の低い無線規格を実現することで,時計や無線キーボード,玩具,スポーツ時に体に身に付けて利用するセンサ類など,ボタン電池で駆動するような携帯機器での利用に向ける。最初の伝送仕様が固まるのは,2007年第2四半期の予定。

 データ伝送速度が1Mビット/秒で,伝送距離が10m程度と,Bluetoothに良く似た仕様となる。Nokia社の発表によれば,きわめて低い消費電力が求められる用途にWibreeを適用するとし,Bluetoothとは相互補完できるとしている。既に活動に参加している企業として,米Broadcom社,英CSR社,セイコーエプソン,そしてNordic Semiconductor社,太陽誘電などを挙げている。