【CEATEC】メッセで見かけたSoC達,「出席率」は今一歩
千葉県の幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2006」。前回に比べ入場者が多く,出展スペースの密度も高い感じだ。前年に続き(Tech-On!関連記事1),デジタル機器を支えるSoCを探しに会場へ入った。
いきなり「盛り下がる」文章で申し訳ないが,「今年は少ない」というのが実感である。8月の半導体の世界売上高は過去最高だったのに(Tech-On!関連記事)・・・。日本の半導体産業がいまだに復権していない表れか・・・。今年は機器のゾーンと半導体ゾーンのSoCを中心に紹介する。
富士通,サーバー向け65nmチップのウエーハ展示
機器ゾーンでは,富士通がサーバーの「PRIME QUEST」と共に見せた,65nm世代のテスト・チップを作り込んだウエーハが目を引いた。2007年4月から65nmのチップの量産を始める。それを搭載したサーバーの出荷はもう少し先になるという。
松下電器産業は,昨年に引き続き「UniPhier」を見せた。今年4月に発表のスクウェア・エニックスとの提携の成果を前面に押し出した展示だった(同3)。デモの内容は4月の発表時に近かったが,UniPhierの実チップに載せた「SEAD Engine」の公開は今回が初めてという(同4)。そのデモに使ったUniPhierの実チップは,今回3品種展示したUniPhierチップの中の「ホームAV用」である。
このチップは3月に松下が発表したHD対応プラズマ・テレビと7月に発表したフルHD対応プラズマ・テレビに搭載されている(同5)。3月発表の時には「新ピークスプロセッサー」,7月発表の時には「フルハイビジョンPEAKSプロセッサー」と呼ばれているが,ハードウェアとしては同じチップで,ソフトウェアを入れ替えたものである。さらにこのホームAV用のUniPhierチップはDVD&HDDレコーダにも搭載されており,「一つのハード(チップ)で複数の機器に対応するというUniPhierのプラットフォーム思想を具現化できた」と説明員は語った。
三菱電機は2005年12月1日発売の車載用地上デジタルTVチューナー「TU-100D」と,その復調用LSI「D3A」を見せた。このLSIはダイバーシティ受信時に,2つの受信アンテナに対応した2系統の信号処理をリアルタイムに最適制御して,電波干渉時の受信性能を改善するものである。「こうしたLSIを車載チューナに載せる例は他社にもあるが,他の機器向けのチップを流用したものが多い」(三菱電機の説明員)。D3Aは車載向け専用に開発した。ルネサス テクノロジとの共同開発で,将来ルネサスが市場で販売する予定だという。
このほか機器のゾーンでは,複数の企業が機器の分解模型を展示して,搭載したチップを見せている。例えば日立製作所は,DVDとHDDの両方に録画できるビデオ・カメラ「ハイブリッドカム Wooo DZ-HS303」(同6)の分解模型を,東芝はHD DVD搭載HDDレコーダ「RD-A1」(同7)の分解模型を,松下電器はデジタル一眼レフ・カメラ「LUMIX DMC-L1」(同8)の分解模型を見せている。
東芝が「Cell Users' Group」
半導体ゾーンでは,東芝が見せた「Cell」への関心は相変わらず高かった(同9,同10)。ただしユーザー集めには腐心しているようで,ポテンシャル・ユーザーを含めた形で「Cell Users' Group」を発足するというパネルを掲げていた。
ルネサス テクノロジは,画像認識IPコアを集積したカーナビゲーション・システム向けSoC「SH7774」(同11)など多数のチップを展示していた。説明員によれば「名称は明かせないが,特定のユーザーからの強い要望で同IPコアを集積した」という。
沖電気工業はMPEG-4エンコードLSI「ML86410」を展示した。デコード機能を省き,コスト・パフォーマンスの向上を図った。監視カメラなどの用途を狙う。三洋半導体は,メッセに隣接するホテルで開いた記者説明会で発表した「イヤホン・マイク用1チップLSI」(同12)や1セグ/12セグ自動切換え機能が付いた車載用用地上デジタル・テレビ受信用SoCなどを見せた。
海外勢で大きなブースは,STMicroelectronics社だけだった。同社はBlu-ray装置を使って,次世代DVD用1チップ・デコーダSoC「STx7200」のデモンストレーション(同13)や「STn8810」を使ったデジタル放送受信のデモンストレーションなどを実施していた。このほか海外半導体メーカーでは,米Micron Technology, Inc.とドイツQimonda AGが隣あったブースで,しかもチップよりは社名を売り込むような展示をしていたのが,目を引いた。












