テレビを視聴するだけで携帯電話機に電子クーポンが勝手にたまっていく。(デモでは分かりやすいように,電子クーポンのリストを表示している)
テレビを視聴するだけで携帯電話機に電子クーポンが勝手にたまっていく。(デモでは分かりやすいように,電子クーポンのリストを表示している)
[画像のクリックで拡大表示]
日テレは電子クーポンとして例えば,番組で紹介した飲食店の割引クーポンやプロ野球選手のメッセージ・カード,料理のレシピなどを想定している
日テレは電子クーポンとして例えば,番組で紹介した飲食店の割引クーポンやプロ野球選手のメッセージ・カード,料理のレシピなどを想定している
[画像のクリックで拡大表示]

 日本テレビ放送網(日テレ)はNTTドコモと共同で,ワンセグ放送とおサイフケータイを組み合わせた新サービス「ワンセグトルカ」を発表した(発表資料)。ワンセグ放送のデータ放送機能を使って,放送と連動した電子クーポンを自動的に配信する。番組を見ているユーザーだけにクーポンを配信することで,付加価値の高い情報提供サービスに結びつけられる,とする。2006年10月3日から始まった「CEATEC JAPAN 2006」のNTTドコモのブースでデモを公開している。

 ワンセグ放送のデータ放送機能は帯域が限られるので,実際は電子クーポンのタイトルや要約など一部の情報だけを配信する。ユーザーは番組を視聴するだけで,特に操作をしなくても自動的に,携帯電話機へ利用できるクーポンのリストが蓄積される。ユーザーが後からリストを見て,興味を持ったクーポンをクリックすると,パケット通信を使って電子クーポンのデータがダウンロードされる仕組み。見ている番組によってユーザーが得られるクーポンが異なるほか,ユーザーの属性や携帯電話機の位置情報を参照して,送る電子クーポンの内容を変える,といった使い方も可能だ。

 日テレは電子クーポンとして例えば,番組で紹介した飲食店の割引クーポンやプロ野球選手のメッセージ・カード,料理のレシピなどを想定している。割引クーポンはおサイフケータイの機能を使って料金を支払う時に割引する,プロ野球選手のカードは野球中継を視聴しないと入手できない,レシピは電子クーポン内にリンクを入れておき,WWWサーバーで提供する調理場面を紹介する動画コンテンツと組み合わせる,といった使い方ができるとする。いずれも,ユーザーが番組を視聴する動機を強めたり,他のコンテンツやサービスとの連携を強化したりするために使える。