図1 「CEATEC JAPAN 2006」でソニーが展示した「BDZ-V9」
図1 「CEATEC JAPAN 2006」でソニーが展示した「BDZ-V9」
[画像のクリックで拡大表示]

 ソニーは,HDTVビデオ・カメラとの連携機能を重視したBlu-ray Discレコーダー「BDZ-V9」「BDZ-V7」を発売する。HDV規格/DV規格のビデオ・カメラで撮影した映像をi.LINKで転送して内蔵HDDやBlu-ray Disc媒体に記録できるほか,AVCHD規格のビデオ・カメラで映像を記録した8cmDVDディスクを再生できる。

 ただし,Blu-ray Discレコーダーとしての機能に一部制約もある。BD-RE/-Rの記録は1層のみ対応し,2層媒体への書き込みはできない。AVCHD規格で再生できる媒体は8cmディスクのみ。HDDやメモリ・カードを用いるAVCHD対応ビデオ・カメラをi.LINKでつないでも再生はできない。AVCHD規格の撮影データを,レコーダーが内蔵するHDDやBlu-ray Disc媒体に転送したり,編集したりすることも未対応。「AVCHD規格で撮影した映像の編集を希望する顧客には,Blu-ray Disc装置を備えるVAIOを薦めたい」(ソニーの説明員)。

 上位機種であるBDZ-V9は,1080i以下のHDTV映像やSDTV映像を1080pにアップコンバードする機能を備える。このほか,D-A変換器に高級機向けの品種「PCM1796」を採用したり,録画番組をPSPに転送できるようにMPEG-4 AVC/H.264エンコーダを備えるといった差異化を施した。筐体には,振動を抑えるための真鍮削り出しアナログ出力端子,無反発ゴム付き偏心インシュレータ,厚さ3.5mmのアルミ天板など高価な部材を用いる。

 いずれの機種も,HDMI端子,USB端子,i.LINK端子をそれぞれ1系統備える。デジタル・チューナを2基搭載しており,デジタル放送の2番組同時録画が可能である。HDDの容量はBDZ-V9が500Gバイト,BDZ-V7が250Gバイト。外形寸法は430mm×105.7mm(BDZ-V9)/105mm(BDZ-V7)×365mm。重さはBDZ-V9が約9.6kg,BDZ-V7が約7.9kgである。価格はいずれもオープンだが,店頭予想価格はBDZ-V9が30万円,BDZ-V7が25万円。発売日はBDZ-V9が2006年12月8日,BDZ-V7が2006年12月16日である。