電力線通信用アダプタ
電力線通信用アダプタ
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 NECは,高速電力線通信に対応したアダプタを,2006年10月3日から開幕した「CEATEC JAPAN 2006」に参考出展した。最大データ伝送速度は200Mビット/秒で,条件にもよるが「100~200mの伝送が可能」という。早ければ2006年11月にも発売する予定。企業ネットワークでの利用に向ける。

トリプルワイヤリングに向ける


 NECは,高速電力線通信と,有線LANおよび無線LANを組み合わせた「トリプルワイヤリング」というコンセプトを提示し,企業に対してネットワーク構築ソリューションとして提案していくという。「例えば離れたオフィスや受付まで電力線を使って接続し,別のオフィス内は有線LANや無線LANを使って接続するというコンセプト」(NEC)である。NECによれば,高速高速電力線通信の規制緩和に関して今月中にも官報に告示される予定であり,その後すみやかに端末認定を取得し,発売する方針である。

 端末の開発と製造は,東洋ネットワークシステムズが担当する。送受信チップセットには,スペインDS2社の製品を採用する。伝送プロトコルは,DS2社が開発した仕様を基にする。DS2社の方式を利用する企業は「UPA(Universal Powerline Association)」という標準化団体を組織しているが,今回NECが出展した機器は,UPA仕様に対応しているという。