パイオニアは,米国時間2006年9月21日,韓国Samsung SDI Co., Ltd.とその関連会社がパイオニア保有のPDP関連特許を侵害したとして,訴訟を提起した(発表資料)。侵害行為の差し止めおよび損害賠償金の支払いを求める訴えを,米国テキサス州東部地区連邦地方裁判所において起こしたもの。

 訴訟の対象は,米国特許第5182489号(現行PDPテレビの基本構造に関する特許)と米国特許第5640068号(プラズマ放電を形成する電極の形状に関する特許)。パイオニアによれば,同社はSamsung SDI社との間で,これらの特許のライセンス許諾について2005年春から交渉していたが,Samsung SDI社よりこれらの特許に対して正当な評価が得られなかったため,提訴に踏み切ったという。

 なお,Samsung SDI社は,2004年4月に富士通から,2006年2月に松下電器産業から,各社が保有するPDP関連特許を侵害したとして提訴されており(Tech-On!関連記事1),富士通とは2004年6月に和解が成立している(同2)