ワンセグを受信している様子。
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実演に用いたモジュールのプリント基板の部品実装密度は低いが,実際に最終商品に組み込む時の基板面積はタバコ箱未満にする計画。
実演に用いたモジュールのプリント基板の部品実装密度は低いが,実際に最終商品に組み込む時の基板面積はタバコ箱未満にする計画。
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ミニコンポ「CDR-291」の外観。簡単操作を求めるユーザーを想定して,ボタンや端子の説明に日本語を用いている。KFEはCDR-291にハローキティをあしらった商品も売る。この実売価格は通常のCDR-291と同じ。少し高めでも受け入れられそうだが,「1万円以下の価格(で購買意欲を一気に高めること)にこだわった」(藤岡氏)。
ミニコンポ「CDR-291」の外観。簡単操作を求めるユーザーを想定して,ボタンや端子の説明に日本語を用いている。KFEはCDR-291にハローキティをあしらった商品も売る。この実売価格は通常のCDR-291と同じ。少し高めでも受け入れられそうだが,「1万円以下の価格(で購買意欲を一気に高めること)にこだわった」(藤岡氏)。
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KFEは,現在1機種だけのミニコンポの取り扱いを拡充する計画。右上の2機種は,DVDも再生できる。スピーカーの筐体もCDR-291のような樹脂製ではなく木製である。右下のミニコンポは壁掛け向け。いずれの機種も筐体用の金型をEMS企業に発注済みである。
KFEは,現在1機種だけのミニコンポの取り扱いを拡充する計画。右上の2機種は,DVDも再生できる。スピーカーの筐体もCDR-291のような樹脂製ではなく木製である。右下のミニコンポは壁掛け向け。いずれの機種も筐体用の金型をEMS企業に発注済みである。
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電子写真立ても投入予定。7型で表示画素数がハーフVGAの液晶パネルを使う。JPEG形式の静止画やXviD(MPEG-4)形式の動画,MP3形式の音楽を再生できる。スピーカーも内蔵。外観デザインはギフト用途に向けて改良する可能性がある。想定実売価格は1万円台前半。
電子写真立ても投入予定。7型で表示画素数がハーフVGAの液晶パネルを使う。JPEG形式の静止画やXviD(MPEG-4)形式の動画,MP3形式の音楽を再生できる。スピーカーも内蔵。外観デザインはギフト用途に向けて改良する可能性がある。想定実売価格は1万円台前半。
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電子写真立ての背面。各種メモリ・カードのスロットやUSB2.0 OTG (On-The-Go)の端子を備える。採用した液晶パネルは,液晶付きポータブルDVDプレーヤーと同じ品種。画像処理に用いるLSIは,デジタル・カメラ用ASSPである。
電子写真立ての背面。各種メモリ・カードのスロットやUSB2.0 OTG (On-The-Go)の端子を備える。採用した液晶パネルは,液晶付きポータブルDVDプレーヤーと同じ品種。画像処理に用いるLSIは,デジタル・カメラ用ASSPである。
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 プリント基板やデジタル民生機器を手掛けるKFE JAPANは,ワンセグ受信モジュールを開発した。KFEは,今回のモジュールを使った最終商品(機器)を2006年中に投入する。その詳細は2006年10月に開催される「CEATECで公表する。このモジュールを組み込んだワンセグ受信機は,びっくり価格を狙っている」(同社で民生機器事業を統括する藤岡淳一氏)という(関連記事1同2)。

 今回のワンセグ受信モジュールは,低消費電力型のシリコン・チューナや,DSPコアを集積したLSI(メディア・プロセサ)などで構成している。供給がまだ潤沢でないワンセグ用シリコン・チューナについては,比較的長期の購入予約によって調達する。「こうしたリスクを負うだけの魅力がワンセグ受信機にはある」とKFEの藤岡氏はいう。同社は,自社ブランド品として消費者に売るほか,OEM供給や景品用途も狙っている(ワンセグ受信機を景品にした例)。

ミニコンポが絶好調


 KFEは今回のモジュールを,現行商品や発売予定商品と共に「ギフトショー」(2006年9月8日まで開催)に展示していた。展示品の中で絶好調なのが,意外にもミニコンポ「CDR-291」だという。「初回入荷ロットはすぐ売り切れ,数千台の次回入荷ロットも既に予約でいっぱい」(藤岡氏)。

 この機種は,CDの音楽データをMP3またはWMA形式に変換し,SDメモリーカードに格納する機能を持つ。CDまたはSDメモリーカード中の音楽データを,スピーカーから出力すること以外の機能を抑えることで,9000円台という安い市販価格を実現した。

 「ミニコンポはデジタル化から置き去りになっている。大手電機メーカーが売るMP3対応ミニコンポの価格が高いことが一因だ。スピーカーから鳴る音楽を,気軽に手頃な価格で楽しみたいというニーズがあるはず,と見込んで発売した。ミニコンポは販売店が注力していない商品カテゴリないので不安だったが,一気に売れた」(藤岡氏)。

不良率が低い


 ギフトショーには,KFEの商品を卸売/小売するオークセールも出展していた。ブースに居合わせた同社 代表取締役社長 安尾雄太氏にKFEと取引する理由を聞いたところ,その理由の1つとして,オークセール取り扱い品における不良率が「ほかの家電ベンチャーはもちろん,大手電機メーカーよりも低い」(安尾氏)ことを挙げた。

 「ネットで評判になれば注文は日本中からどんどん押し寄せる。それにもかかわらず仮に不良が多ければ,販売店は大変な目にあう」(安尾氏)ため,不良率の低い商材を扱うことが重要になっているという。