総務省の情報通信審議会の情報政策部会は2006年9月4日,「デジタル・コンテンツ流通の促進に関する検討委員会」を設置することを決めた。通信・放送事業者,メーカー,消費者,コンテンツ権利者などが参加し,コンテンツ流通におけるルール作りやコンテンツ利用に関する諸問題を検討する。

 総務省は2001年,「21世紀におけるインターネット政策の在り方」を情報通信審議会に諮問し,審議会はこの諮問に対する答申の中でコンテンツ流通の重要性を指摘していた。今回新たに設置した委員会は,このときの答申を具体的に実行に移すためのものだという。

 コンテンツの流通手段は,地上デジタル放送のほか,光ファイバや無線通信などの通信手段も視野に入れる。同委員会を所管する総務省のコンテンツ流通促進室は,現在パブリック・コメントを受け付けている地上デジタル放送の「コピー・ワンス」の見直し問題についても,同委員会から何らかのコメントを提出したいと考えているようだ。