有機ELの長寿命化に向けた材料,アキレスが開発
アキレスは,有機ELパネルの長寿命化と低コスト化に向けた材料「ナノ分散PPy液」を開発した。正孔注入層(電極とEL発光層の間に位置し,電極から発光層にスムーズに正孔を注入させるための層)に組み込む材料である。
ナノ分散PPy液は,従来利用されている材料のような強酸性の水溶液でないため,寿命に影響する腐食などの問題が生じにくいという。さらに,溶剤組成や液粘度,固形分濃度を自由に選択できるため,大型化に向く塗布方式の形成方法を選択できるとする。
今回の技術は,文部科学省の助成を受けて,東京工芸大学工学部・メディア画像学科・内田孝幸助教授の研究室と共同で開発した。今後,内田助教授の研究室で開発する有機EL材料を用いたパネルへの応用を進める。併せて,ほかの企業との共同開発の準備も進めている。
ナノ分散PPy液を利用した有機ELの発光特性や寿命などの詳細については,2006年8月29日に滋賀県草津市で開催される「第67回応用物理学会 学術講演会」で発表する予定である。












