安価なH.264コーデックLSI,中国企業が量産
中国Hisilicon Technologies Co. Ltd.(深セン市海思半導体)は,H.264コーデックLSI「Hi3510」の量産出荷を始めた。最大の特徴は,「MPEG-4コーデックLSIよりもむしろ安い」(日本で販売代理店を務めるシリコンデバイス)こと。SDTV(720×480画素,30フレーム/秒)までの映像のH.264符号化/復号化に対応する。
Hi3510を開発したHisilicon社は,2004年10月に設立されたファブレス企業で,有力通信機器メーカーである中国Huawei Technologies Co., Ltd.(華為技術)から分離した企業である。今回のHi3510は,Hisilicon社にとって「初めて本格的に外販する品種」(シリコンデバイス)である。
Hi3510は,CPUコア「ARM926EJ-S」やDSP,H.264の符号化/復号化アクセラレータを集積している。10/100Base-TのMac層の処理回路なども備えるため,「わずかな周辺部品でIPカメラやIPテレビ電話端末を構成できる」(シリコンデバイス)。ここでいうIPカメラとはインターネットに直接,映像を出力する機能を備えた監視カメラを指す。シリコンデバイスによると,中国の3社が既にHi3510の採用を決め,台湾の1社がその見込みという。
対応するプロファイルは,Baseline Profile(Level 2.2)。SDTV映像をH.264で符号化したときのデータ速度は最大4Mビット/秒。外部接続するメモリとの帯域幅は約100MHz。動作に必要なメモリ容量は,最小32Mバイト。消費電力は標準700mW。パッケージは400端子のLFBGAで,外形寸法は19mm×19mm×1.36mm。動作温度は−25℃〜+85℃。設計ルールは130nmで,電源電圧は1.2V,2.5V,3.3V。
このほかHi3510は,H.263+やH.261,JPEG,さらにはWindows Media Audioなどオーディオの符号化/符号化にも対応している。Hisilicon社は,2007年第1四半期〜第2四半期にインタフェース回路を拡充した「Hi3511」を量産する計画。新たに対応するインタフェースにはUSB2.0,IEEE802.11 bと同g,UWBがある。



















