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 ニコンは,デジタル一眼レフ・カメラ「D80」を2006年9月1日に発売する(ニュース・リリース)。想定する実売価格は12万円と,前機種とみなせる「D70s」における発表当初の想定より2万円高い(関連記事)。焦点距離18~135mm(光学7.5倍),F値3.5~5.6の交換レンズを付けると16万円,焦点距離18~70mm(光学3.9倍),F値3.5~4.5の交換レンズを付けると15万円である。本体の月産予定台数は当初10万台。

 有効画素数は1020万と,ソニーの「α100」と同じ。D70sは610万だった。今回の機種はオートフォーカス機能に,「オートエリアAFモード」を追加している。主要な被写体を認識してピントを合わせるという。画像編集機能として,画像の暗部の補正に向けた「D-ライティング」や,記録媒体の中の2つのRAWファイルを合成する機能を追加した。D-ライティングは,ニコンのコンパクト機が採用していたもの。英Apical Ltd.が基になるIPコアを提供している。同社のIPコアはソニーのα100も用いている(関連記事)。

 このほか,記録媒体をCompactFlashからSDメモリーカードを変更したり,液晶モニタを前機種の2型から2.5型に大型化している。ペンタプリズムの材料は樹脂からガラスに変えた。ファインダー倍率(ファインダーから見える像の大きさ÷肉眼で直接見た被写体の大きさ)は,0.75倍から0.94倍に向上した(ともに焦点距離50mm,F値1.4の交換レンズ使ったとき)。