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【決算】エルピーダは売上高が約2倍に,パソコンやデジタル家電の需要旺盛

  • 赤坂 麻実=Tech-On!
  • 2006/08/01 16:38
  • 1/1ページ

 エルピーダメモリの2006年4月~6月期決算は,売上高が対前年同期比91.7%増の920億9800万円,前年同期は赤字だった損益も,利益指標の全てで黒字を計上するなど,好調だった。営業利益が91億3800万円,当期純利益は66億500万円である。DRAMのビット換算の販売数量は直前四半期から23%増加し,平均販売価格は3%の低下にとどまった。

 用途別には,モバイルやデジタル家電向けの売り上げが大きく伸長した。前年同期の2倍超となる422億円を計上している。パソコン向けの売り上げも約2.8倍の348億円と好調に推移している。

 7月~9月期もビット換算の販売数量で4月~6月期から10~20%程度の成長を遂げる見通し。平均販売価格も5%程度の緩やかな低下を見込んでおり,好決算が続きそうだ。ただし,代表取締役社長の坂本幸雄氏は今後のDRAM価格動向について,決して楽観はできないと話す。「パソコンは欧米の買い替え需要が中心だったのが,BRICsの新規購入需要が中心になっている。値下げ要求も当然厳しくなるはず」と同氏はみている。

同業他社に背中を見せつける

 「今まではSamsungやMicronの背中を見ながら事業を進めてきた。これからは当社が同業他社に背中を見せつけて事業を進める」―――。決算説明会の壇上で坂本氏は今後の事業展開について,こう語った。

 エルピーダは2006年6月,DRAM製造能力の増強に向けた積極的な投資計画を発表している(Tech-On!関連記事)。2008年度中に300mmウエハー投入量に換算して10万枚/月の製造能力を備えるべく,総額で約3000億円の投資を予定している。「これまでは他社の投資動向を見ながら動いてきたがこれからは違う」と坂本氏は言う。「広島工場の製造コストは現在,東南アジアの企業に遜色ないところまで下がってきている。今後は70nmルールへの移行を進め,生産規模を拡大して,コスト競争で他社を圧倒できる体制を築きたい」(同氏)。

 次期工場については,現在は4つの選択肢を検討している段階だ。(1)広島工場に増設する,(2)日本国内の工場を借りる,(3)日本国内に新工場を建設する,(4)台湾や中国,シンガポールに新工場を建設する,の4案が俎上に載っているといい,2006年末から2007年初めころには方針を固める意向だ。海外工場を選ぶ可能性を示唆した理由として坂本氏は,「東南アジアの政府の優遇措置は魅力。国内は理工系の人材が少ないことも気がかりだ。中国なら人材は豊富だが,政府の対応が見通せないのは心配。いずれにせよ,コスト競争で東南アジア系の企業を圧倒できないなら日本にとどまる意味はないと考える」と話した。

■国内企業の最新の決算はこちらからご覧いただけます。

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