模様のある壁をプロジェクタのスクリーンとして使えるようにするための光学補正技術を,国立情報学研究所 助手の佐藤いまり氏と,東京大学 助教授の佐藤洋一氏の研究グループが共同で開発した。模様のある壁にプロジェクタで映像を投影した場合,通常は壁の模様が映像に透けて見えてしまう。今回の技術を使えば,模様の影響を取り除きつつ,従来の手法に比べて「色抜け」や「白抜け」といった明るさの飽和や,コントラストの低下を抑えることができるとする。プロジェクタに実装すれば,専用のスクリーンや投影用の壁面を用意する必要がなくなる。将来は,携帯できる小型プロジェクタに組み合わせ,その場の壁や机などをスクリーンとして利用するといった使い方を実現できるのでは,としている。
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