任天堂の2006年4月~6月期決算は大幅な増収増益となった。売上高が対前年同期比85.2%増の1309億1900万円,営業利益は低調だった前年同期に対して667.1%増となる288億200万円である。

 2006年3月に発売した携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS Lite」と前機種の「ニンテンドーDS」の販売台数は4月~6月の3カ月で454万台。対応ソフトウエアも「Newスーパーマリオブラザーズ」が全世界で382万本のヒットを記録したほか,「脳を鍛える大人のDSトレーニング」などの「Touch!Generations」シリーズが好調に推移した。脳を鍛える大人のDSトレーニングはシリーズ2作品の全世界累計(2006年6月末時点)で約660万本を売り上げている。同社は通期(2006年4月~2007年3月)のニンテンドーDS Liteの売上予測を1600万台(2006年5月に発表)から1700万台へ上方修正した。

 これに伴って,任天堂は通期の業績予想を修正した。6000億円としていた売上高は6400億円へ,650億円としていた当期純利益は830億円へ,それぞれ上方修正している。ニンテンドーDS事業の好調と,為替が円安に振れていることが修正の理由という。

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