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HOMEエレクトロニクス機器 > 「Nike+iPod」を分解した -- センサには振動板を活用

「Nike+iPod」を分解した -- センサには振動板を活用

  • 堀切 近史, Phil Keys=シリコンバレー支局
  • 2006/07/21 16:26
  • 1/1ページ
センサ・モジュールの筐体を開けると,基板とセンサ素子,ボタン型電池が現れた。ボタン型電池の寸法が最も大きく,全体の約6〜7割を占めている。薄型のセンサ素子は,ボタン型電池の上部に張り付けて格納されている。プラスチック製の筐体は,カッターナイフを使って周辺の接合部を切り落として開けた。ネジは,基板を筐体に固定するために2個だけ使用している。
センサ・モジュールの筐体を開けると,基板とセンサ素子,ボタン型電池が現れた。ボタン型電池の寸法が最も大きく,全体の約6〜7割を占めている。薄型のセンサ素子は,ボタン型電池の上部に張り付けて格納されている。プラスチック製の筐体は,カッターナイフを使って周辺の接合部を切り落として開けた。ネジは,基板を筐体に固定するために2個だけ使用している。
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 いよいよ「Nike+iPod Sport Kit」の分解作業に取り掛かる。センサ・モジュールと無線受信機の筐体をそれぞれ開けて,どんな部品を使っているか確認を進めた。

 まずはセンサ・モジュールの分解を始める。「一見したところセンサ・モジュールの方が,筐体を開けるのが容易そうですね」(分解を手掛けた技術者)との判断からだ。それでも靴底に差し込んで利用するためか,頑丈な作りである。カッターナイフを利用して約15分をかけてプラスチック製の筐体を切り開けると,センサ素子と基板,ボタン型電池が現れた。iPod本体など米Apple Computer, Inc.が手掛ける製品は,いずれも分解するのが極めて難しい構造になっているという。

 センサ素子には,エレクトロニクス製品で広く使われている電子ブザー向けの「振動板」が使われていた。振動板は金属板に圧電セラミックスを張り合わせたもので,通常は交流電流を印加して音を発生させる。しかしNike+iPod Sport Kitでは,これをセンサ素子として使う。振動板に圧力が加わると圧電効果によって電圧が発生するが,センサ・モジュールはこの情報を検知して「足が着地した」と認識するわけだ。「振動板をセンサ素子として使う事例はゼロではないが,そう多くない。原始的なセンサの一つと言っていい」(前出の技術者)。

 基板を詳しくみると「nRF 2402G 0612AN」と刻印されたチップが搭載されている。調べてみると,ノルウェーNordic Semiconductor ASA製の無線送信IC「nRF2402」である(nRF2402の製品ページ)。2.4GHzを使う超低消費電力の無線チップで,無線マウスなどに採用されている。Nordic Semiconductor社は,カナダDynastream Innovations Inc.のPAN(personal area network)向けプロトコル・スタック「ANT」を提供していることでも知られている。

 センサ・モジュールに続いて無線受信機の分解を進めていく。筐体を開けると,やはりNordic Semiconductor社の無線チップが現れた。興味深いことに,搭載していた無線チップは受信専用のものではなく,無線送受信IC「nRF2401A」であった( nRF2401Aの製品ページ)。(詳細は下記の写真を参考)

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センサ・モジュール内部の表面の様子である。左側に見える基板に実装してあるICが,ノルウェーNordic Semiconductor社製の無線送信IC「nRF2402」である。同ICのほか水晶振動子とチップ部品などが,すき間なく配置してある。右側に見えるのが,センサ素子とボタン型電池。金色の金属部分が,ボタン型電池に張り付けた振動板である。
センサ・モジュール内部の表面の様子である。左側に見える基板に実装してあるICが,ノルウェーNordic Semiconductor社製の無線送信IC「nRF2402」である。同ICのほか水晶振動子とチップ部品などが,すき間なく配置してある。右側に見えるのが,センサ素子とボタン型電池。金色の金属部分が,ボタン型電池に張り付けた振動板である。
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センサ・モジュール内部の裏面である。左側に見える基板には,米Microchip Technology Inc.の8ビット・マイコン「PIC16F688」と,「スリープ/復帰」ボタン,電源ICなどが実装してある。さらに筐体の形状に合わせて半円状の細長い金属板を装着していた。アンテナと思われる。右側に見えるのがボタン型電池だ。寸法は直径20mm×厚さ3mmである。
センサ・モジュール内部の裏面である。左側に見える基板には,米Microchip Technology Inc.の8ビット・マイコン「PIC16F688」と,「スリープ/復帰」ボタン,電源ICなどが実装してある。さらに筐体の形状に合わせて半円状の細長い金属板を装着していた。アンテナと思われる。右側に見えるのがボタン型電池だ。寸法は直径20mm×厚さ3mmである。
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無線受信機内部の表面の様子である。コネクタ部の下部に基板が接続してあり,やはり無数の部品がすき間なく配置してある。基板の中央のやや左側に見えるのが,ノルウェーNordic Semiconductor社製の無線送受信IC「nRF2401A」だ。同ICの左側には水晶発振子が,基板の右下にはアンテナとみられる部品を実装している。
無線受信機内部の表面の様子である。コネクタ部の下部に基板が接続してあり,やはり無数の部品がすき間なく配置してある。基板の中央のやや左側に見えるのが,ノルウェーNordic Semiconductor社製の無線送受信IC「nRF2401A」だ。同ICの左側には水晶発振子が,基板の右下にはアンテナとみられる部品を実装している。
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無線受信機内部の裏面には,iPod本体とインタフェース処理を担うチップが搭載されている。表面には「V132 065K E404G4」と刻印してある。しかし製造元は判定できなかった。(編集部注:搭載部品などに関して気付いたことや情報などがあれば,コメント欄からぜひお寄せ下さい)
無線受信機内部の裏面には,iPod本体とインタフェース処理を担うチップが搭載されている。表面には「V132 065K E404G4」と刻印してある。しかし製造元は判定できなかった。(編集部注:搭載部品などに関して気付いたことや情報などがあれば,コメント欄からぜひお寄せ下さい)
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