W-ZERO3シリーズの新機種「WS007SH」を紹介する3社。左からシャープ代表取締役副社長の松本雅史氏,ウィルコム代表取締役社長の八剱洋一郎氏,マイクロソフト代表執行役社長のDarren Huston氏。
W-ZERO3シリーズの新機種「WS007SH」を紹介する3社。左からシャープ代表取締役副社長の松本雅史氏,ウィルコム代表取締役社長の八剱洋一郎氏,マイクロソフト代表執行役社長のDarren Huston氏。
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デュアル・キーボードやUSBホスト機能を搭載したWS007SH。
デュアル・キーボードやUSBホスト機能を搭載したWS007SH。
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ピクセラが展示したWS007SH用のワンセグ・チューナー。USB経由で信号を送るため,暗号化機能などを搭載している
ピクセラが展示したWS007SH用のワンセグ・チューナー。USB経由で信号を送るため,暗号化機能などを搭載している
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 ウィルコム,シャープ,マイクロソフトは7月4日,PHSに対応した携帯端末「W-ZERO3シリーズ」の新機種「WS007SH」を発表した。パソコンとの連携性が高いという従来からの特徴はそのままに,携帯電話機の小型・軽量性や操作性を取り込んだ,という。

 具体的には,従来機種の「WS003SH」で採用したスライド式のキーボード「QWERTYキー」に加え,片手操作が可能なダイヤルキーを搭載した。ディスプレイは,640×480画素の2.8型モバイルASV液晶を採用している。
 外形寸法は,WS003SHの70mm×130mm×26mmに対して,56mm×135mm×21mmに小型化。重量は従来の220gから175gに軽量化している。連続通話時間も7時間と,WS003SHに比べ2時間長い。
 ただし,WS003SHで標準搭載されていた無線LAN機能はオプション扱いで,外付けのモジュールで対応する。

 WS007SHが搭載するOSは,Windowsとの連携性が高い米Microsoft社のWindows Mobile 5.0。プロセサは,米Intel社が開発した416MHz動作の「PXA270」。64MバイトのシンクロナスDRAMと128Mバイトのフラッシュ・メモリを搭載している。カード・スロットは,miniSDとW-SIM(ウィルコム用のSIMカード)がそれぞれ1個ずつ。
 WS007SHは,USBのホスト機能を搭載しており,パソコン用のUSBキーボードやUSBフラッシュ・メモリー・カード,デジタル・カメラなどを接続できる。Bluetooth対応のヘッドセットやワンセグ・チューナー,無線LANアダプターなどの周辺機器の販売も計画されている。
 例えば,ピクセラは発表会場で,現在開発中のワンセグ・チューナーの試作品を公開した。WS007SHの本体とはプロトコル仕様などが公開されているUSBで接続するため,チューナー側にはUSBのクライアント用LSIや信号を暗号化するための専用LSIを搭載している,という。ただし,同社は発売時期や価格は未定としている。

 WS007SHの本体価格は,ウィルコムのWWWサイトでの直販の場合,W-SIMカード付きで2万9800円(年間契約しないと3万3800円)。W-SIMカードがない場合は3万6800円である。7月14日から予約を受け付け,7月27日に販売を開始する。